自分にぴったりの保険はどこで買える? ~営業マンの本音~
私がこのブログを始めようと思ったきっかけ、まさに今回のテーマなんです。みなさんも、聞き覚えのある保険会社は10社以上あると思います。細かい会社を入れるを実は100社以上あるんです。テレビをつければジャニーズのイケメンが鳥と話していたり、子どもたちの思い出の写真をスライドで流していたり、たくさん思い付きますよね。でも、車のように見た目とかかっこいいイメージとかで決められるような商品じゃないのが“保険”。さらに、販売する人と購入する人の知識は雲泥の差です。たまに詳しい感じで色々聞いてくるお客様もいらっしゃいますが、毎日何年も保険にかかわっている私たちからすると、楽勝な質問が大半です。といってバカにしているわけではありませんので… なので、「出来る限りお客さんのご希望をヒアリングして、ご満足いただける商品をご案内する」、ここはこれまでも徹底していますし、これからも徹底するつもりです。長くこの商売を続けていきたいですしね。私の想いを話すと長くなりそうですので、これからちょくちょくとお話したいと思います。
みなさんは、自分に合った保険を買えていますか?
長ければ何十年と払っていく買い物なので、あとから絶対に後悔したくはないと思います。仕事柄、よく他社で契約されている保険証券を見せて頂くことがあります。「内容はご存知ですか?」「こういう保障が必要なんですね?」と質問しても、いつも的を得ない回答が返ってきます。しょうがないですよね、あれは勉強しないとわかりにくい書き方してますから。それよりなにより、思っていたニーズと違う内容で加入しているってことがほんとに散見されます。これはなぜなんでしょう? 答えは簡単! 売りたい商品を売られているからです。そのからくりをお話しましょう。
「保険をとおしてお客様の力になりたい!」
これはだいたいの営業マンが初めに思うことです。初期研修でもこのあたりはみっちり叩き込まれますからね。ですが、自分の生活もあるので稼ぎたいという利益や、保険業界を取り巻くシステムが、その気持ちを忘れさせていくのです…
まずは、保険業界を取り巻くシステムについてです。
“日本生命”や“東京海上”
“保険の窓口”や“保険見直し本舗”
この4つは何が違うと思いますか?
“日本生命”と“東京海上”は「保険会社」
“保険の窓口”と“保険見直し本舗”は「保険代理店」
なんです。わからない方もいらっしゃるかもしれませんので簡単に説明すると、保険会社はメーカー、保険代理店は販売店、といったところでしょうか。例えば、トヨタ自動車はメーカーであり車を作る会社でトヨペットは販売店でありトヨタの車を売る会社、パナソニックはメーカーで売るのは街の電気屋さんやヨドバシカメラのような家電量販店ですね。保険の場合も、東京海上の自動車保険を、代理店が仕入れて売る、という構図です。「じゃあ、色々な保険会社の商品を扱えばいいじゃない?」とよく言われます。ここにも業界特有の事情があります。まず、保険を販売するには“募集人”という資格を取らなければなりません。そして、保険業法で定められた要件を満たしたら、「保険会社を通じて」金融庁に届出することになります。この「保険会社を通じて」というところがくせものです。特定の保険会社を通してでないと登録できないということは、簡単にほかの保険会社を扱えないということです。代理店を開設の際に、保険会社と“専属”で契約するかどうかを選ばされます。つまり、「ほかの保険会社の商品は扱わないですよね、もちろん?」と聞かれているのです。もし他社の商品も扱いたい場合は、様々な基準、例えば代理店の規模や契約件数など、それを満たさないといけません。ですので、どうしても、おすすめする商品に偏りがでてしまうのです。
ほかにもいくつか理由はあるのですが、まだまだ長くなってしまいそうなので、今日はこのあたりで。締まりがわるくてごめんなさい。次回は引き続き“業界の事情”についてお話していきたいと思います。
では、また!